久しぶりのアカダス情報


送信者:SAKASHITA Keiichiro <[email protected]>
送信時刻:2002年6月23日 22:41

中国観測支援グループ@日本名古屋市 
中国観測チーム@中国江蘇省 の皆様

皆様大変ご無沙汰しています。赤レーダの坂下です。

ちょっと色々ありまして、メール送信が滞っておりました。ご心配を
お掛けしました。ここ数日間の動きをまとめて報告させて下さい。

とくにしんご兄さんはずいぶん心配して下さったそうでどうもありが
とうございます。何から報告しましょうか。

まず、レーダ機械についてですが、観測準備期、本観測開始当初に
あった多くの故障もメカ好きのしみけんがことごとく直しており、
かなり快調な状態になっています。しみけんありがとう。

でも、しみけんは別の方でもかなり頑張っています。慎吾先輩に追い
つくのは時間の問題です。篠田さんの報告の通り、机はしまっても
いいかもしれません。

坂下は、篠田さんのご助言も有り、リラックスして、マイペースで
やるように心掛けているようです。また、ホテルのレストランの
マネージャーさんにかなり好かれてしまっていて困っているみたい
です。本人にその気があればうれしいんでしょうが…。
また、篠田さんの報告の通り、街に出れば多くの人に声をかけられ、
マスコット化してしまうのは時間の問題になってきてしまいました。

また、赤レーダには野犬がいるとの前情報がありましたが、一度も
まだお目にかかっていません。ヤギさんがいるだけです。
のどかな風景を眺めて毎日心が洗われます。

慎吾さんのアオダス情報にあったように6月19日に当地では梅雨入り
しました。以下、まとめて19-23日5日間の赤レーダ周辺の様子に
ついて報告します。

◇2002/06/19(梅雨入り)
午後になると、いくつもの降水セルが当地上空を通過しました。
どのセルも継続期間は90分以内の短いもので、雨も数分から
10分程度強い雨が降っては止みの繰り返しでした。セルの高度は
5-6km程度で梅雨期としては並みのものと考えられます。
風の場としては3km-5km付近にジェットと思われる強い西風域が
あります。エコー域はサイトの南側に広がったため、
青レーダサイト、北大低温研サイトでは晴れているのに、当地では
雨が降っているという状況になることが多かったです。

◇2002/06/20
先に慎吾さんがアオダス報告で報告したように午後に高度10km
程度の降水セルがやってきて、当地に停滞しました。その結果、
数時間に渡って面白いデータが取れたと思います。細かい分析は
慎吾さんがして下さいましたので割愛します。特記すべきことは、
当地付近で2つの大きなエコーがマージングしたように見えた
ことです。

◇2002/06/21
今日は、昨日とはうって変わって、当地では雨は時々小ぶりなの
が降るくらいで、あんまり、エコーなどを確認しても面白いデー
タはなさそうです。今日、エコーは、午前中はサイトの北側、午
後はサイトの南側を通過してしまいました。ただ午前8時前後の
強い雨の時には、車がエンストしてしまい、ホテルから動けませ
んでしたので、もしかしたらその時に面白いデータが取れている
かもしれません。

◇2002/06/22・23
全く雨が降りません。レーダも大きなエコーを捕捉できず、観測
員はたいくつしています。しみけんは街のインターネットコーナー
に足繁く通っているようです。当初はさかしたがネットジャンキー
という名を篠田さんにもらいましたが、今ではその名は健作君の
代名詞となりつつあります。

以上、長くなりましたが簡単に報告します。今後は定期的に送る
ように努力しますので、アカダス、アオダス観測員のことも心に
留めておいてやって下さいまし。
>名古屋のみなさま

以上、現場から坂下でした。

2002/06/23 22:00 +0800

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坂下 佳一郎 (SAKASHITA Keiichiro)
名古屋大学 地球水循環研究センター 気象学研究室
(環境学研究科 地球環境科学専攻 博士前期課程1年)
[email protected]